中国新聞


広島大病院が院内保育拡充
園舎を新築11月に開園
広さ倍 定員も増に


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入院棟(奥)脇で作業が進む院内保育園の建設工事現場

 広島大病院(広島市南区)は、南区の同大霞キャンパス内で、職員の子どもを預かる院内保育園の移転新築工事を進めている。既存の園舎の広さを約2倍にして、定員も増やし、育児中の医師や看護師の利便性を高める。

 計画では入院棟南東の職員駐車場に、プレハブ2階建てを新築する。1階は保育園で、新たに病児保育室も備える。2階は病院の会議室に利用する。現在は造成工事中で、11月1日の開園を目指す。建設費は約1億9300万円。

 保育園の広さは565平方メートル。近くにある旧園舎の約2倍になる。新築に伴い、定員は現行の60人から72人に増やす。

 同園は0〜6歳が通っている。年度初めに定員いっぱいになり、断るケースも出ているため、拡充を決めた。

 同病院は職員の子育て環境の整備に取り組んでいる。3年前から敷地内の会館で、夏休み限定の学童保育を開始。保育園は4月から日曜日や祝日も利用できるようにした。

 越智光夫院長は「女性職員の子どもの利用が大半を占める。女性医師の割合が増える中、離職防止の観点からも育児支援を進めたい」と説明。旧園舎を使った通年の学童保育実施についても検討している。(田中美千子)

(2010.7.15)


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