中国新聞


子育て中の外出後押し
広島県が初の試み
トイレ改装や託児に助成


 広島県は、子育て中の親子が外出しやすいよう、店舗や施設のバリアフリー化を進める企業、自営業者への補助事業を始める。子ども用トイレの設置費やイベント時の託児室の開設費などに約2億4500万円を投じる。改修をコスト面で後押しし、子育てしやすいまちづくりを進める。

 補助対象は4種類。うち3種類は施設の改修費で、@小さい便座の設置など子どもが使いやすいトイレへの改装Aベビールームの新設B施設出入り口へのスロープ設置。もう1種類は、イベント開催時などに臨時で設けるベビーシッター付き託児室の開設費。

 4種類のうち、トイレは300カ所、それ以外は100カ所を予定する。トイレは1カ所当たり上限50万円、ベビールームと託児室は上限30万円、スロープは上限20万円。県こども家庭課は「上限額以内で必要経費はほぼ賄える」としている。

 県が実施した子育て世代へのアンケートで、乳幼児に対応した設備の少なさに不満を訴える声は多く、初めて民間への補助に乗り出すことを決めた。財源は、国の経済対策を受けて県が設けた安心こども基金を充てる。

 第1次申請は10月末で締め切る。ひろしまこども夢財団の相談窓口Tel080(2923)9293=平日午前8時半〜午後5時15分。(高橋清子)

(2010.8.21)


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