中国新聞


携帯・ネットの使い方議論
「子ども会議」が発足
広島市教委 8人に委嘱


 携帯電話やインターネットの適切な利用方法について、子どもたち自身が話し合う広島市教委の「電子メディア子ども会議」が20日発足した。市役所で子ども委員への委嘱式があった。

 公募に応じた小学4年から高校2年生の計8人。広島工業高2年定行諒さんたち全員が、豊田麻子副市長から委嘱状を受け取った。携帯電話やパソコンの利用経験はさまざまといい、使ったことがない子どももいる。

 豊田副市長は「子どもの意見を施策に反映させる貴重な機会。活発な議論をお願いしたい」と激励した。子どもたちは「みんなが携帯を実際にどう使っているかを知り、正しい使い方を考えたい」と意欲をみせた。

 子ども会議は本年度中に数回会合を開いたり、ネット上の会議室で随時、意見交換をしたりする。話題のサイトや見聞きした携帯電話の使用にまつわるトラブル、適切な利用法について意見交換する。会合には保護者代表3人と広島大産学・地域連携センターの匹田篤准教授たち専門家2人が加わる。

 年度末までに提言にまとめ、市の「青少年とメディアに関する審議会」に提出。市は、18歳未満へ販売する携帯電話の有害サイトの閲覧を制限する対象範囲に反映させる方針でいる。(金崎由美)

(2010.8.21)


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