中国新聞


高校生の自転車事故増加 ルール違反目立つ
8月まで福山86件 前年同期比12件増


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三石交通課長(右端)からワイヤロック錠を受け取る生徒

 福山市内で今年、高校生の自転車事故が増えている。8月末現在で86件と前年同期を12件上回っている。高校生の自転車を盗まれる事件も多発。福山市と福山北署は27日、同市神辺町の神辺旭高で、自転車の乗り方と盗難対策を指導する安全教室を開いた。

 市によると、今年市内で起きた自転車事故は8月末現在で493件。前年同期比で13件減った。一方、高校生の自転車事故は増え、全体の2割近くを占める。原因は交通ルール違反が目立つという。

 体育館であった安全教室には、1年生280人が参加した。同署の三石悟士交通課長が、傘や携帯電話を持った片手運転▽2人乗り▽並進▽無灯火―など高校生に目立つマナー違反を説明。「人にけがをさせ、罪を負うことになる。絶対にやめてほしい」と呼び掛けた。

 市によると、今年の市内での自転車盗難事件は、8月末現在で918件に達し、前年同期を139件上回る。特に福山北署管内は、約4割増の218件と急増している。

 安全教室では、同署員が2重施錠をアドバイス。市職員たちが同校に自転車で通う1年生191人にワイヤロック錠を配った。

 横山諒祐さん(16)は「事故も盗難も気をつけたい」と話していた。市は今月中に、市内の高校に自転車で通う1年生全3252人にワイヤロック錠を配る。(水川恭輔)

(2010.9.28)


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