中国新聞


基町の課題 子どもが解決
「隊」発足へメンバー募る 街角の危険など学ぶ


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「解決隊」発足に向け、話し合う室本代表(右から2人目)たち

 広島市中区基町で来月16日、地域の課題を大人と一緒に考え、行動する「子どもまちかど解決隊」が発足する。食の大切さや街角の危険などについて学ぶ中で、社会性や思考力などを身につけてもらうのが狙い。

 募集しているのは小学生隊員(4〜6年生)と中学生隊員(1、2年生)、シニア隊員(高校生)。基町地区以外の在住者でもよいが、主な活動の舞台は同地区になる。

 ショッピングセンター内のコミュニティー食堂「もったいないおばさんのたまり場」を運営するボランティアたちが呼び掛け人。岩手県立大の倉原宗孝教授が発案・提唱する「解決隊」構想に賛同した。

 16日は結成式後、「隊長」に就任する倉原教授が趣旨説明。副隊長となる己斐みどり幼稚園の谷口祐司特別支援コーディネーターが「人の気持ちは『脳』から」と題して話す。

 2日目となる23日には都市の中の「危険」を学ぶ。「たまり場」の室本けい子代表(57)は「今後は高層アパートの独り暮らしのお年寄りを訪問して1人では困難な作業を手助けするなどの取り組みもしたい」と話している。室本代表Tel090(8600)9745。(新田葉子)

(2010.9.30)


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