中国新聞


販売ぐんぐん 油木高の野菜
農業サークル7人


photo
育てた白菜を収穫する生徒

 広島県神石高原町の油木高農業サークル「フレッシュファーム」が、結成して初の「実りの秋」を迎えた。町内と福山市の直売所に並べた白菜や大根は好調に売れている。生徒は「経験を生かして、就農したい」と勇気づけられている。

 サークルは4月に結成した。学校の近くに借りた耕作放棄地2カ所計20アールで、産業ビジネス科2年生7人が野菜を栽培している。水やりや草刈りを欠かさず作業日誌をつける。

 同町などでつくる第三セクターが経営する直売所の百彩館(神石高原町油木)とまるごと市場(福山市蔵王町)に販売コーナーがある。6月にはナスやピーマンを初出荷。10月から白菜や大根を並べている。売上高は6月の2倍に膨らんだ。

 来年度は、新たに20アールを借りてメンバーも増やす。リーダーの長田健大君(16)は「栽培から販売まで一貫して学べる。将来は大きな規模で実践したい」と話している。(迫佳恵)

(2010.10.30)

【関連記事】
農業の人材に高校生育成 広島県教委、プログラム化へ (2008.2.21)
わが町の高校 住民が支え 広島・油木高 (2004.10.18)



子育てのページTOPへ