中国新聞


教育ローン 優遇続々
地場銀行、キャンペーン


photo
教育ローン金利優遇キャンペーンのチラシを店頭に置いてPRする銀行(広島市中区)

 中国地方の地場銀行が、学費などを貸し出す教育ローンの金利優遇キャンペーンを相次ぎ実施している。進学シーズンが近づく中、通常の金利を引き下げるだけでなく、子どもが2人以上いる場合はさらに優遇するなどして需要の開拓を図る。

 広島銀行(広島市中区)は17日、キャンペーンを始めた。来年5月末までに申し込み、7月末までに借り入れるのが条件。同行の住宅ローン契約者などが対象で年間の金利を通常より0・75%下げ、固定金利は3・0%、変動は最低2・25%となる。

 同行は授業料などのほか、仕送りや塾費用なども想定し「幅広く需要に応えたい」としている。

 ▽子の数・通学先考慮

 中国銀行(岡山市北区)は今月1日からキャンペーンを始めた。来年5月末までの融資を対象に変動金利を2・5%に引き下げる。さらに子どもが2人以上いる場合は2・3%とする優遇策を初めて導入した。

 山陰合同銀行(松江市)は4月末までキャンペーンを実施し、子どもが2人以上の場合、他の条件と合わせると変動金利が最低2・8%となる。

 山口フィナンシャルグループ(山口FG、下関市)の2行は昨年12月、地元の大学に通う学生の保護者を対象に通常より安い金利帯を設定した。山口銀行(下関市)は山口県内、もみじ銀行(広島市中区)は広島県内が対象となる。

 両行とも来年4月末までキャンペーンを実施し、山口銀が固定金利で3・6〜4・2%、変動で2・9〜3・5%、もみじ銀は固定金利で3・25%となる。もみじ銀は「地元のニーズにしっかりと対応したい」という。(金利はいずれも20日時点)(畑山尚史)

(2010.12.21)


子育てのページTOPへ