中国新聞


福山大が副専攻制度 4月導入


 福山市東村町の福山大は、学生が自らの専攻と並行して、別の専門分野も研究する副専攻制度を4月から設ける。広島県東部の大学では初の試みで、幅広い専門知識を身に付けた人材を育成する。

 副専攻制度は、入学後からのテストの平均点が、75点以上の学生が対象となる。経済学コース(経済学部)や心理学コース(人間文化学部)、薬学コース(薬学部)など5学部で計13コースから1コースを選ぶ。最短で1年生後期から申請できる。

 文系の学生が理系の副専攻コースを選ぶこともできる。所属する学部とは異なる学部のコースを選んだ場合は40単位で、副専攻の履修証書を取得できる。所属学部内のコースの場合は30単位で履修とする。

 近年、企業は多様な知識を持った人材を求める傾向が目立つ。学生の就職状況が厳しくなる中、同大は副専攻制度を就職活動に役立てる狙いがある。担当する生命工学部教授の井ノ内直良教務委員長は「副専攻の導入で就職戦線を勝ち抜くことのできる学生を育てたい」と話している。(与倉康広)

(2011.1.18)


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