中国新聞


子育て世代対象に住宅
北広島町、豊平に3戸整備へ


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北広島町が子育て世代向けに定住促進住宅を整備する町有地。奥が志路原団地

 広島県北広島町は、子育て世代を対象にした定住促進住宅3戸を豊平地域の志路原地区に整備する。造成には2011年度、着手する方針。20、30代の定住をターゲットにした住宅整備は初めてとなる。

 整備するのは旧豊平町が取得していた約千平方メートル。現在は遊休地で、1987年度と03年度に旧町が整備した町営の志路原団地(8戸)が隣接する。

 町は国の緊急経済対策交付金を活用し、10年度一般会計補正予算に土地造成費1千万円を盛り込んでいる。町は造成後、12年度に住宅建設を進める予定。町企画課は「若い世代が入居しやすい家賃や構造、デザインを考えたい」としている。

 町は05年2月の新町発足から、定住促進を重要施策に位置付ける。一方で出生数は減少傾向にあり、10年度は120人。05年度に比べ35人減った。人口維持には子育て世代の定住が不可欠と判断。受け皿となる住宅の建設を決めた。

 町は他の遊休町有地についても、ニーズを把握しながら住宅整備を検討する。(胡子洋)

(2011.2.15)


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