中国新聞


第2子以降 保育料無料
邑南町が予算案 不妊治療に助成も


 島根県邑南町は、定住対策の柱として新年度から、第2子以降の保育料と中学3年までの子ども医療費を無料化する。不妊治療の助成も新設する。関連予算案を8日開会の町議会定例会に提案する。

 本年度から6カ年の過疎計画に掲げる「町子育て村構想」の一環。第2子以降の保育料無料化は、きょうだい同時入所で2人目半額、3人目無料とする現行より、町の負担が3700万円増える。ソフト事業が対象となった過疎債で賄う。子ども医療費無料化は、就学前に加え、新たに小中学生を対象にする。町の追加負担は1600万円で、同様に過疎債で賄う。中学生までの無料化は、県内では吉賀町が2008年度に実施し、美郷町も新年度から始める方針。

 不妊治療は1人当たり年間15万円、3年間を限度に助成。年間出生数の約1割に当たる7人分を予算化する。

 国勢調査では、同町の人口は最近5年間で7・6%減。石橋良治町長は「小児科も産婦人科もある環境を生かし、子育て日本一の町を目指す。1・8程度の出生率を2・0に引き上げたい」としている。(馬場洋太)

(2011.3.1)

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