中国新聞


保育所運営に外部評価
三次市 結果基に再検証


 三次市が、公立保育所の施設管理や運営状況点検のため、第三者による評価を導入した。評価結果を基に市内部で再び検証し、保育所全体の質向上につなげる狙い。(桜井邦彦)

 第三者評価は、運営を民間委託している東光保育所(四拾貫町)で、1月から3月にかけて初めて実施。県シルバーサービス振興会(広島市南区)に委託した。

 その結果、評価する点として、地産地消を活用した食育や、職員の意欲向上を導く人事管理などを指摘。改善点として、老朽化した1976年建設の施設改修が挙がった。

 項目別評価では、子どもの発達援助と子育て支援、子どもの安全、地域との関わりについて検討。プラス面の評価が目立った。

 市は本年度の早い時期に、公設公営の3保育所でも同様の外部評価を実施する。予算は約47万円を見込む。2012年度以降も公立の23保育所を対象に計画的に続ける方針。

 第三者による評価は、東光保育所での08年9月からの民間委託を検証するに当たり、市による保護者アンケートだけでは「不十分」とする市議の声もあり、市が導入を決めた。

(2011.4.6)


子育てのページTOPへ