中国新聞


斜面の空き地を公園化
坂のまち 子育てサポート
尾道のNPO 市民と共同


   

photo
10日のオープンに向けて公園の整備をする豊田さん(左端)たち

 尾道市のNPO法人尾道空き家再生プロジェクトは、同市東土堂町の住民と共同で斜面地にある空き地を公園に整備した。子育て世代などの憩いの場にする。10日午前11時から同公園で開園を祝う。(山成耕太)

 愛称は「空き地公園」で、広さ187平方メートル。花壇や砂場、水洗い場を整えて一面に芝生を植えた。既に花壇では住民たちが持ち寄ったチューリップやイチゴ、サニーレタスなどを栽培しており、市民や観光客が憩えるベンチも置く予定だ。

 斜面地には幼児や児童が遊べる公園が1カ所しかない。同プロジェクトの豊田雅子代表は「斜面地で暮らす若者も増えている。定住促進のためにも環境を整える必要があった」と話す。

 所有者から土地を有償で借り、約3年前から草取りを始めた。2010年度には市の市民提案事業に選ばれ、3年間補助を受けることになった。土中のがれき除去のほか、ブロックなどの資材を運んで整備した。

 同プロジェクトは、斜面地の別の1カ所でも空き地を生かした公園整備を進めている。9日には公園の水洗い場に張るタイルを作る子ども向けワークショップ(定員20人)を開く。Tel080(6323)9921。

(2011.4.9)


子育てのページTOPへ