中国新聞


「預かり保育」を試行
福山市立の全18幼稚園


   

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あけぼの幼稚園の預かり保育で教諭と折り紙遊びを楽しむ園児

 福山市の市立全18幼稚園が、放課後に園児を世話する「預かり保育」の試行を始めた。市教委は保護者のニーズを探り、2012年度から本格導入するかどうか決める。

 曙町のあけぼの幼稚園では12日、男児2人が利用した。放課後の午後2時から2時間、教諭2人と一緒に折り紙でバッタやクリなどを作って過ごした。

 預かり保育は、保護者が定時に迎えに来ることができない場合に利用する。同幼稚園では、全61家庭のうち32家庭が利用する意思を示している。長男(4)を通わせる近くの主婦永広利恵さん(41)は「小学生の長女の授業参観日などに利用したい」と話していた。

 市教委は昨年6月、保護者約800人にアンケートを実施した。回答者の約5割が預かり保育を希望したため、試行を始めた。

 平日の午後2〜4時(夏休みなどを除く)に1回200円で実施する。公立幼稚園の預かり保育は、広島県内では呉市や廿日市市など5市町が既に導入している。 (門脇正樹)

(2011.4.13)


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