中国新聞


尾道市の認可外施設 
保育の質で補助金決定
本年度から資格者割合など点数化


 尾道市は本年度から、市内の認可外保育施設への補助金を保育士資格者の割合や調理室の完備などの評価項目に応じて支給する。認可外施設の保育環境の充実を図る。

 保育士資格者の割合▽子どもの人数に対する保育室の面積▽人数に対する園庭の面積▽調理室の設置―など計9項目を評価する。各項目を点数化し、合計数値で各園の毎月の補助額を決める。代わりの保育施設がない地域には配慮する。補助金総額は4600万円を見込む。

 市内には認可外保育施設が16カ所(受け入れ人数約800人)、認可保育所は28カ所(同約1800人)ある。県東部での認可外施設は福山市10、三原市2、府中市0。尾道市では認可外施設が受け皿となり、現在待機児童はいない。

 市は1967年度から認可外施設への補助金支給を始めた。2008年度からは0〜5歳の年齢に応じた単価に、人数を掛けた補助額を支給。保育の質や環境に差があっても一律の単価設定だった。

 市子育て支援課の有光貢課長は「運営の充実度や保育の質を客観的な基準で評価し、子育ての環境をさらによくしていきたい」と話している。(山成耕太)

(2011.4.16)


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