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広島3児水死
現場排水管 柵設置へ 広島市


   

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児童が通り抜けたとみられる排水管(広島市安佐南区)

 広島市安佐南区の新安川で祇園小6年の男児3人が死亡した事故を受け、市は17日、亡くなった児童が川に入る際に通り抜けたとみられる排水管に柵を設けることを決めた。付近の排水管にも柵設置を検討する。

 柵は鉄製かステンレス製にする方針。格子状で、直径1メートルの排水管の水が流れ込む側に設ける。ごみが詰まらないよう下側を20センチ程度開けておく。そばには「水路への立入禁止 水路の中で遊ぶとあぶないよ」と書いた看板(縦30センチ、横42センチ)も設置する。

 事故後、住民から柵の設置を求める声が出ていたが、市は「増水時に物が詰まって水が流れにくくなる。周囲が浸水する恐れがあり、地元と協議が必要」としていた。17日までに地元町内会から同意を得たという。

 また新安川の現場付近には、この排水管以外に、500メートル上流の両岸に同様の排水管が2カ所あるため柵の設置について近く町内会と協議する。

 一方、市教委は、現場に近い祇園、長束、原南の3小学校を対象に安全対策を強化。地域の水路や交通量の多い道、踏切など危険箇所を調べ、3校で情報を共有する。(教蓮孝匡)

(2011.5.18)


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