中国新聞


退職教員 親身の指導
小中生 苦手教科克服へ
「土曜チャレンジ教室」福山で開始


   

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講師(左端)の助言を受けながら英語の学習に励む中学生

 福山市教委は28日、市内の小学5年〜中学1年生向けの「土曜チャレンジ教室」を市内4会場で始めた。退職教員の講師による個別指導で、児童生徒が苦手教科を克服し、学力向上につなげる。

 多治米町の城南ふれあいプラザには21人が参加した。講師3人が席を巡回し、英語の発音や分数計算のこつなどをアドバイス。子どもは持ち込んだ教科書などを開き、質問をぶつけながら問題を解いていた。

 多角形の面積の計算が苦手な多治米小5年森田悠太君(10)は「丁寧で分かりやすい。テストへの自信が持てた」と喜んでいた。

 同教室は自学自習方式で、習熟度に合わせて指導する。城南、幸千、松永、新市中央の4中学校区計16校の児童生徒が対象で無料。計116人が参加を申し込んでいる。毎月第2、第4土曜日に2時間、小学生が算数、中学生は数学と英語を学習する。

 各教室を見て回った市教委の宇根一成教科指導担当課長は「気軽に質問し、積極的に学習する姿が目立つ。分かったときの楽しさを実感してほしい」と話していた。(迫佳恵)

(2011.5.29)


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