中国新聞


河内小 童謡普及で特別賞
東京の協会 学校として全国初


   

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友達のリクエストを受けて持ち歌を披露する児童(左端)

 東広島市河内町の河内小が、日本童謡協会(東京)が童謡の普及などに貢献した個人や団体に贈る「日本童謡賞」の特別賞を受賞した。学校としての受賞は全国初。児童が持ち歌を決めて毎日歌う取り組みなどが評価を受けた。

 ▽毎日歌う取り組み評価 態度や表現力育む

 同校は2007年から、児童が毎年それぞれ持ち歌を決め、作者や歌詞の意味を調べて歌う練習を続けている。授業前には毎時間、クラス全員で児童の持ち歌の中から1曲を歌う。

 同校の児童数は65人。児童がそれぞれ持ち歌の歌詞を書いた色紙を職員室前に掲げており、来校者や他の児童から要望があれば、本人が歌唱を披露する。

 同協会は「童謡を通じて生活態度や自己表現力を高める素晴らしい取り組み」と評価している。5年福貞美里さん(10)は「受賞を知ってびっくりした。もっとたくさんの曲を歌えるようになりたい」と喜んでいた。30日に東京で表彰を受ける。

 同協会は1971年から、大賞に当たる日本童謡賞のほか、新人賞と特別賞を選んでいる。学校の受賞は3部門を通じて初めて。これまでに童謡コンサートを続ける歌手の由紀さおりさん・安田祥子さんや、アンパンマンの作者で知られるやなせたかしさんたちが受賞している。(安道啓子)

(2011.6.12)


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