中国新聞


高等部に職業コース
市立広島特支学校 市教委が来年度
就職率向上図る


 広島市教委は来年度、市立広島特別支援学校の高等部普通科に職業コースを新設する。実習や職場体験を充実させ、障害がある生徒の就職率向上を図る。

 授業時間週30時間のうち、農業や流通の仕組みなどを学ぶ「専門教科」を3時間設ける。木工や調理などの「作業学習」には12時間を充てる。企業やスーパーなどでの職場体験も定期的に行う。年内に詳しいカリキュラムを決める。定員は2クラスの計16人。筆記と面接、作業・運動能力の試験で選考する。

 中区大手町にある同校は来年9月に南区出島に移転する。新校舎は職業コースに対応し、クリーニングや食品加工などが学べる作業室約10室を備える。

 市教委によると、2009年度に同校を卒業した生徒の就職率は17・4%と3年連続で低下した。特別支援教育課は「経済情勢が厳しい中、生徒が希望する仕事に就けるよう職業能力を養いたい」としている。(教蓮孝匡)

(2011.6.16)


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