中国新聞


旧市内でも出前児童会館
施設ない地区に遊びの場提供 井原市
8小学校区来月から 来春まで各2回


 井原市は7月から、旧市内で児童会館のない8小学校区の地区公民館に出向いて遊びの場を提供する出前児童会館を始める。市内全13小学校区に身近な遊び場を提供し、子どもたちの健全育成や会館の利用促進につなげるのが狙い。

 児童会館は井原(1977年開館)木之子(80年)高屋(95年)芳井(2010年)の4カ所に設置。毎週月曜日と第3日曜日を除く午前9時〜午後5時に開館。18歳以下を対象に囲碁や将棋、野球盤、卓球台などの遊具がそろう。無料。

 逆に施設のない地区の子どもや保護者からは「施設が遠い」「行っても知った人がいない」などの改善要望が出ていた。そこで市は08年度から、編入合併した芳井、美星町の計2小学校区で年1〜3回の出前児童会館を始めた(芳井は10年に開館)。

 本年度拡大実施するのは大江、稲倉、県主、荏原、西江原、野上、青野、出部の8小学校区の地区公民館。7月9日から来年3月10日までの間、それぞれ2回土曜日に開く。対象はおおむね3歳から小学生まで。午前10時半から1時間、アニメ映画の上映や名札作りなどの工作を予定する。無料、予約不要。

 市は、新たに雇用する児童厚生員(臨時職員)1人分の人件費160万5千円を盛った本年度一般会計補正予算案を市議会6月定例会に提案している。

 子育て支援課によると、10年度の児童会館の利用者は井原約1万5千人、木之子約6千人、高屋約1万2千人、芳井約8千人。井原は増加、木之子は減少傾向という。同課は「児童会館を知ってもらい、より多く利用してもらえれば」と話している。Tel0866(62)9517。(佐藤正明)

(2011.6.17)


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