中国新聞


就労拡大へ学習披露
福山北特別支援学校


   

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パワーポイントを使って作業学習の成果を紹介する生徒(左端)

 福山市の福山北特別支援学校高等部職業コースの3年生6人が21日、同校で企業の採用担当者たちに清掃や農作業などの学習成果を発表した。就職や職場実習の受け入れ先を広げるため、同校が初めて開いた。

 ▽清掃や収穫作業 写真を交え紹介

 県中小企業家同友会福山支部の協力で、市内を中心に鉄鋼業や小売業など12業者約30人が参加した。生徒は自作したパワーポイントで高圧洗浄機による洗車や窓掃除、野菜の収穫などの様子を写真を交えて紹介。「仕事の自信がついた」などと1人ずつアピールした。木工器具の使い方や野菜の皮むきを学ぶ授業も公開した。

 金属加工業メタルワーク福山(福山市箕島町)の大植栄社長は「得意分野を知ることができた」と話した。

 職業コースは県教委が2009年4月、就労支援のために同校を含む県内の2特別支援学校に新設した。現在の3年生は1期生。同校は週13〜14時間を作業学習に充てている。

 3月に高等部を卒業した29人のうち就職したのは7人だった。小野一恵校長は「就職を希望しても採用されないケースもある。生徒の技能を広く伝え企業とのマッチングを進めたい」と話している。(水川恭輔)

(2011.6.22)


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