中国新聞


三次の小中で図書DB化
広島市教委、10年秋めど
蔵書整理、検索スムーズ


   

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DB化作業の研修を受ける臨時職員たち(26日、吉舎小)

 三次市教委が、市内の全小中学校(38校)で図書館の蔵書をデータベース(DB)化する取り組みを始めた。25、26の両日は、未実施の32校で作業を担当する臨時職員や図書担当の教諭たち計92人の研修があった。(山崎亮)

 ▽担当職員研修始まる

 市教委学校教育課の森元誠指導主事が講師を務め、パソコンに図書情報を入力する仕方や、本に貼るバーコードの作成方法などを教えた。

 臨時職員たちは各学区や地域住民を中心に構成し、各校2人を置く。学校と協力し、DB化を機に図書を整理するほか、配置方法などを考えた特色ある図書館づくりも進める。事業は本年度、3千万円かけて取り組む。10月1日に各校で新装オープンする予定。

 同課によると、DB化は、バーコードリーダーを使って貸し出しが容易になるほか、タイトルや作者などで図書の検索が可能になる。また、利用状況や蔵書数の把握ができ、新たな本の購入の目安にもなるという。

 広島県教委などによると、昨年5月現在、県内でDB化を実施済みの公立校数は、小学校277(全体の51・7%)、中学校135(同55・6%)。三次市では今月25日現在、6校が独自にDB化している。森元指導主事は「学習に便利で、子どもが行ってみたいと思うような魅力ある図書館にしたい」と期待している。

(2011.7.27)


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