中国新聞


育児不安解消へ、支援情報を冊子に
広島市が作製、秋以降に配布


 広島市は、市の子育て支援制度や相談窓口などの情報をまとめた子育てハンドブックを作製する。市内の乳幼児がいる世帯に配布する。昨年、東区で幼い子どもが虐待で亡くなる事件が相次いだ。市は子育て家庭の孤立を防ぐ思いを込め、作製を決めた。

 ハンドブックはA5判で8万5千部作る。親子が交流できる各区のオープンスペースや子育てサークルを紹介。ひとり親家庭の支援事業や急病時の電話相談などの情報を盛り込む。子どもとの向き合い方のヒントも載せる。秋以降に完成の予定だ。  市は保育園や幼稚園を通じて配布するほか、乳幼児の健診などの機会をとらえて保護者に手渡す。市こども未来企画課は「子育ての不安解消に役立ててもらいたい」としている。(野田華奈子)

(2011.8.11)

子育てのページTOPへ