中国新聞


御薗宇保育所、呉の学校法人が運営へ 東広島
13年春、民営化3例目


   

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2013年度から民営化される御薗宇保育所

 東広島市は、同市西条町の市立御薗宇保育所を引き継いで運営する民間事業者に呉市の学校法人「多幾山学園」を選んだ。公立保育所を民間へ移行するのは市内で3例目で、2013年4月に開園する。30日の市議会文教厚生委員会で、市が報告した。

 同学園が12年度末までに、現在の園庭部分に鉄骨2階建て、延べ床面積約1600平方メートルの新園舎を建設する。完成後、市が築33〜42年と老朽化した現園舎を解体し、同学園が園庭や駐車場を整備する。市は市有地の土地を30年契約で無償貸与する。定員は現在より10人多い160人で、保育料は変わらない。

 事業者の公募には東広島市や広島市などの5事業者が参加。市は今年4〜8月、副市長や税理士たちによる選定委員会を開いて運営方針などを採点し、同学園は「多様な保護者のニーズへの対応に意欲がある」などと評価された。

 私立保育所の施設整備には国の補助金が受けられることから、市は施設が老朽化した市街地の保育所を中心に民間への移行を進めている。市保育課は「行財政を効率化するとともに待機児童を解消したい」としている。(安道啓子)

(2011.8.31)


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