中国新聞


産後ケアの仏語本を翻訳 体操や呼吸法を紹介
世羅町出身の助産師・シャラン山内さん


   

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翻訳出版した本を読み返すシャラン山内さん

 広島県世羅町本郷出身でフランス在住の助産師シャラン山内由紀さん(44)が、産後の母体をケアするエクササイズなどを紹介したフランス語の書籍を翻訳出版した。  題名は「赤ちゃんと一緒に! ペリネのエクササイズ」。ペリネはフランス語で「骨盤底筋群を含む会陰部」を意味し、子宮や直腸などの臓器を支える働きがある。  産後の女性を対象に、出産で弱ったペリネの保護や強化につながる運動、姿勢の取り方、呼吸法などを紹介。乳児を抱きながらできる体操やバランスボールを使ったマッサージもある。  山内さんによると、出産の影響でペリネなどを損傷して、尿漏れや腰痛などに悩む女性は多いという。「妊娠、出産を通じて大きなダメージを受けた身体のリハビリに役立ててほしい」と話す。  フランス人医師ベルナデット・ド・ガスケさんが2009年に出版した著書を翻訳した。A5判、160ページ。2520円。メディカ出版=電話0120(276)591。(杉原和磨)

(2011.9.1)


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