中国新聞


福山市立大、小中に「出前」授業
放射線量計測やまち探検など7教科 年末まで計24校


   

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児童に模型を使って地形のでき方を説明する沢田講師(左端)

 福山市立大(港町)は10月、地域貢献を目指して市立小中学校への出前授業を始めた。18日は、都市経営学部の沢田結基講師(地形学)が駅家町の服部小で、5、6年生21人に水の動きと地形の関わりについて教えた。

 沢田講師は、川と海の模型に色と大きさが異なる2種類の砂を流し、三角州ができる過程を説明した。6年藤原捺希さん(12)は「学校にはない模型で分かりやすい。地層や三角州の仕組みが理解できた」と話していた。

 同大の教育研究交流センターが参加教員を募り、放射線量の計測やまち探検などの計7教科を設けた。12月までを試行期間として、応募した小学校22校、中学校2校に出向く。来年度の本格実施に向け、学校の意見などを参考に教科を見直す。

 同センターの福田正己センター長は「学校がカバーしきれない分野で、教育を支援していきたい」と話している。(山成耕太)

(2011.10.19)


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