中国新聞


保護者に再度説明へ 笠岡市の神島保育所移転問題
11月内、防災担当も出席


   

 笠岡市立神島保育所(神島)移転問題で、市は17日、建設用地変更を求めている保護者に対して、防災担当職員たちを含めた説明会を月内に開き、専門的な意見を交えて計画への理解を求める方針を明らかにした。変更を求めて保護者たちが集めた署名は、担当部長で対応する見解も示した。

 建設用地は市洪水ハザードマップで内水氾濫危険箇所に指定されており、市はこの日の市議会環境福祉委員会で経緯を含めて説明。2度目となる保護者説明会を今月中に開き、粘り強く説明する方針を報告した。

 その際に防災担当の総務課職員、地形担当の都市計画課職員も初めて出席。清水進健康福祉部長は「それぞれ専門的な立場から具体的に分かりやすく説明する」とした。

 保護者たちでつくる「安心して預けられる保育所づくりを望む市民の会」が、変更を求めて募った署名を市長へ提出する動きを見せる。三島紀元副市長は委員の質問に対して「現時点では、署名は担当部長に提出してもらい、市長に渡す。伝わらないわけではない」との見解を示した。

 保護者で市民の会のあるメンバーは「安全対策ではなく、計画地自体が問題。市長が市民に会って意見を聞かないのもおかしいのでは」と憤っていた。(谷本和久)

(2011.11.18)


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