中国新聞


統合保育所で病児保育
三原市、初の実施へ方針


   

 三原市は、帝人三原事業所敷地(円一町)で2013年の開所を計画している統合保育所内で、病気の子どもを預かる市内初の病児保育を実施する方針を決めた。

 統合保育所内に保育スペースを設ける。定員は2〜4人になる見通し。看護師1人と保育士1、2人の体制を検討している。診察については、周辺の開業医などが対応する仕組みづくりを目指し、市医師会と調整している。

 同市内では、病気の回復期にある子どもを対象にした病後児保育を1カ所で実施。保育所に入所し、保育中に病気になった子どもを預かる体調不良児保育を2カ所で行っている。いずれも市が私立保育所・園に委託しており、09年度の利用者はのべ700人だった。

 病児・病後児の保育ニーズの高まりを受け、市が整備を検討していた。統合保育所内の設置について、市子育て支援課は「市民の利便性と医師との連携のしやすさを考慮した」と説明する。

 統合保育所は、港町、宮沖、和田の3保育所を統合。13年4月の開所を目指している。(鴻池尚)

(2011.11.18)


【関連記事】
病児保育充実へ試行 2011年度に広島県、居住地限定を解消 (2011.8.20)
病児保育室を移転 済生会江津総合病院 感染症対応で院外に (2011.5.12)
尾道で初の病児保育 市、6月開設 小3まで (2011.5.7)



子育てのページTOPへ