中国新聞


3学期制復活も視野に検証委設置 井原市



 井原市教委は6日、2006年度から市内すべての幼稚園と小中高校で実施している2学期制について、3学期制へ戻すことも含めた検証委員会を13年度の早い時期に設置することを明らかにした。市議会一般質問に片山正樹教育長が答えた。

 片山教育長は「12月以降に大学教授たち(専門家を含めた)委員の人選を始める」と述べた。検証委では、12年度からの中学校の新学習指導要領の完全実施を受けた実証を参考に検証を進めていく。

 市教委は1月、全小中学校の保護者を対象にアンケートを実施。回答があった約200人のうち、2学期制に約7割、授業時間の増加に約9割が理解を示したと説明した。課題として、通知表が年2回よりも3回の方が学習意欲向上につながる、中学校では対外試合出場に支障が出ているなどの意見が出たという。

 市教委は、始業式や終業式などの行事を1学期分減らして年間授業時間を約10〜20時間多く確保、長期的な視点に立った学力、生徒指導の実施などを狙い2学期制を導入した。

 岡山県教委などによると、県内では井原市のほか倉敷市、新見市、早島町、美咲町が全小中学校で2学期制を実施。うち美咲町は12年度から3学期制に戻す。(佐藤正明)

(2012.3.7)


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