中国新聞


島根中央高、県外生増狙い入学勧誘
東京で合同説明会参加へ


 島根県川本町の島根中央高は9、10月、東京で学習塾団体が開く合同学校説明会に参加する。同校は2007年の開校以来定員割れで、11年には3クラス維持の基準となる81人を下回った。県外からの入学生を増やして生徒確保を狙う。

 川本、美郷町などでつくる同校後援会に年会費3万円を負担してもらい、ことし6月に都内64塾でつくる東京私塾協同組合の「協力校」に中国地方で初めて加入した。説明会(2回)では、同校教職員と事務局職員が、パンフレット500部を配布し、DVDで学校を紹介する。同組合によると、説明会には例年、受験生と保護者千〜3千人が来場するという。

 昨年10月、東京での定住フェアで町職員が同校を紹介し、1人が都内から入学した。後援会と同校はPR次第で都会からの入学者が確保できると判断。都内で学習塾を経営する町出身者に相談し、説明会の紹介を受けた。

 江津市桜江町を含む旧邑智郡の中学卒業生はことし198人だったが、来年は165人に減る見込み。後援会は「県外生を増やして文系、理系両方をきちんと指導できる態勢を維持したい」としている。(黒田健太郎)

(2012.8.1)





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