中国新聞


若手教員が「分かる授業」模索
笠岡で指導力向上に研修会


   

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若手教員の研修会で模擬授業に挑む小坂教諭(右端)

 笠岡市教委は3日、若手教員の指導力や授業力を高めるため、初のパワーアップ研修会を市保健センターで開いた。模擬授業などで、児童生徒に理解しやすい指導法を研究した。

 4月の岡山県学力・学習状況調査で県平均に比べて市内生徒に「要改善」傾向が目立ち、今後定年退職する教員が多い中、若手教員の能力アップを図るのが目的。市内28小中校から40歳以下の教員ら約100人が参加した。

 模擬授業は、安井志帆吉田小教諭(23)と小坂壮平大島中教諭(34)が挑戦。安井教諭は道徳で仕事に対する思いを取り上げ、小坂教諭は数学の連立方程式でパンとジュースの代金を解く問題を提示した。ともに子ども役の参加者を指名し、解答を求めた。

 参加者は「短い言葉での指示が分かりやすかった」「意見の復唱がよかった」などと講評。講師を務めた岩手県奥州市広瀬小の佐藤正寿副校長は「導入部はシンプルに。組み立ては完璧に頭の中に入れておく」などと助言した。(谷本和久)

(2012.8.4)


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