中国新聞


島根県吉賀町の4中学校、15年度統合へ
町長意向、来年度に予算化


   

photo

 島根県吉賀町の中谷勝町長は19日、町内の吉賀、六日市、蔵木、柿木の4中学校を1校に統合する時期を、2015年度とする意向を明らかにした。

 町議会本会議の一般質問で、中谷町長は「町村合併から10年後の15年度から再編校で授業を始めたい」と答弁した。13年度に関連経費を予算化。統合校となる吉賀中(七日市)の施設改修などに着手する意向を示した。

 町教委によると、現在の生徒数は吉賀中65人、六日市中54人、蔵木中18人、柿木中39人の計176人。保護者から「教育内容や部活動に支障が出ている」と早期統合を求める声がある一方、「旧村域から中学校がなくなる」と、柿木地区の一部住民から慎重論が出ている。

 平成の大合併前にあった県内59市町村のうち、中学校がないのは、10年4月に布施中が西郷南中に統合した旧布施村(現隠岐の島町)だけ。大田市では仁摩中と温泉津中を14年4月に統合し、現仁摩中を大田西中とする計画が決定している。(石川昌義)

(2012.12.20)


【関連記事】
佐伯地域の2小学校に統合案 廿日市市教委、議会に説明 (2012.9.26)
久井の統合小、小中9年間を3段階で指導へ (2012.8.11)
小中一貫の実現向け忠海に検討委 (2012.5.8)



子育てのページTOPへ