中国新聞


岩国市が保育園整備計画素案
18年度を目途に民営化


 岩国市は、公立保育園の統廃合などについての整備計画素案をまとめた。2018年度を目途に耐震化が必要な施設などを対象に統廃合や民営化を進める内容。本年度内に住民意見を反映させ成案化する予定。市は素案をホームページ(HP)で公開し、意見を募っている。

素案では、少子化による入園児童数の減少へ対応するため、施設数を整理。耐震化の必要のある施設などの統廃合を進め、耐震工事費の抑制も図る。

市によると、公立保育園18園の中で休園3施設を除く15園のうち、ちどり(由宇町)などを除く11園が築30年以上で老朽化。この中で、くろいそ(黒磯町)などは耐震基準をクリアしていたが、基準を満たさなかった施設が8園あった。市では住民意見を踏まえ、耐震化や統廃合、指定管理者制度導入による民営化などの方向性を決めていく。

また、旧町村部は基本的に各1園とし、4園を幼保一体施設などに移行して拠点化を図る。現在休園しているあきなか(美和町)川越へき地(周東町)中田へき地(同)の3園は転用や財産処分を進める。

HPでの意見募集は1月10日まで。住民との意見交換会も予定している。(大村隆)

(2012.12.20)


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