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尾道市、田熊保育所を民間移管へ



 尾道市は2014年4月から市立田熊保育所(同市因島田熊町)を民間に移管する方針を決めた。行財政改革の一環で人件費や維持管理費の削減などを目指す。今年2月1日から事業者を公募。建物は譲渡、土地は貸し出す。いずれも無償。

 条件は、応募締め切りの4月26日時点で、市内にある認可保育所、幼稚園、認定こども園の運営実績があるなどの社会福祉法人か学校法人。書類や聞き取り審査などにより6月上旬までに決める。

 市によると、同保育所には0〜5歳児の73人(12年4月1日現在)が通う。立地が良く、園児の継続確保もできるため、移管後も安定した経営が見込めるという。

 木造平屋の園舎(約700平方メートル)は1993年築で比較的新しく、当面は建て替えや改修の必要もないという。移管後は認可保育所として市が園児の人数などに応じて委託料を払う。

 移管により市は人件費や維持管理費などで年間約6600万円の経費削減を見込む。7人いる常勤の正規保育士は他の保育所に配置転換する。市子育て支援課は「今後は認定こども園の民営化も検討する」としている。(渡辺裕明)

(2013.1.16)


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