中国新聞


放課後児童会の需要増す 呉市、全低学年の32.8%
働く母親の増加など要因


   

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職員が見守る中、宿題をする児童(八幡町の和庄小)

 共働きや一人親家庭の小学生を放課後や土曜に学校などで預かる呉市の「放課後児童会」の登録率が上がっている。本年度は低学年(1〜3年)の3人に1人が登録。2005年度の4人に1人から、じわじわと需要が高まっている。

 低学年の登録児童は1821人で、全低学年5536人の32・8%を占める。合併により今の市域となってからは05年度が25・7%。以降、毎年0・2〜1・9ポイント上昇している。市は「働く母親が増えた」とみる。10年の国勢調査によると、市内では小学生の母親世代に当たる20〜40代女性の66・7%が働いている。

 放課後児童会は35カ所。小学校の空き教室や公民館で平日は午後2〜6時、土曜は午前8時半〜午後5時半に開く。市が運営し、職員2〜14人が児童の宿題や外遊びを見守る。

 低学年が対象だが、障害がある場合は4〜6年生も登録可能。1カ月15日以上、下校時に保護者がいない状態が3カ月以上続くことが条件。1人当たり、平日のみ月額3500円、土曜日込みで同5千円が必要だ。(小林可奈)

(2013.1.23)


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