中国新聞


福山市教委が「ふるさと学習」導入へ
小中一貫カリキュラム、15年度から


 福山市教委は、2015年度の本格実施を目指す小中一貫カリキュラムに、福山の歴史や産業をテーマにした「福山ふるさと学習」を導入する。29日、市役所で開いた小中一貫教育推進懇話会で明らかにした。

 地場企業や伝統行事の調べ学習、特産物栽培、ものづくり体験を盛り込む。34の中学校区ごとにカリキュラムを作成。小中9年間の継続的な取り組みを通じ、地域への愛着、自尊心、社会参加の姿勢などの育成につなげる。小学2年生までは生活科、3年生以上は総合学習の時間を活用する。

 この日の懇話会は、座長の小原友行・広島大大学院教育学研究科教授(社会科教育学)やPTA連合会長、校長たち全10人の委員が出席。「保護者や住民に向けて発表する場を設け、達成感や感動を得る機会を」「他の教科や行事でも地域と関わる工夫が必要」などの意見が出た。

 各校は新年度から、カリキュラム作りを進める。小原教授は「特色ある教材探しや教え方の工夫など教諭の努力が求められる」と指摘した。(久保友美恵)

(2013.1.30)


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