中国新聞


東広島で土曜授業を試行
2013年度から前後期1日ずつ


 東広島市教委は2013年度、市立全49小中学校で土曜日授業を試行する。市教委によると、中国地方の自治体では防府市に続き2例目の表明。前後期に1日ずつ、いずれも公開授業とし、学力定着と開かれた学校づくりを目指す。

 計画では6月8日と11月2日、一斉に実施する。半日の3時限で、学校行事ではなく国語や算数といった通常の授業をする。土曜日に授業を回した平日の時間に、習熟度別の個別指導も想定している。市教委は「伸びる子はさらに伸ばし、遅れている子をフォローする」とする。

 教職員の休みは、夏休みなどの長期休暇中に振り替える。授業数を増やす目的で子どもに代休はない。

 公開とするのは、保護者たちが来校する機会を増やす狙いも。学校を開放する県教委の「学校へ行こう週間」の授業見学は平日で、同市では父親の来校は約3割にとどまる。

 効果を検証し、2014年度以降の継続や拡大を決める。木村清教育長は「わずかな時間だが、東広島の教育をより充実させるため役立てたい」としている。(新谷枝里子)

(2013.2.22)


【関連記事】
公立の小中学校で「土曜授業」  (2012.6.26)
第2・4土曜に自習教室 小5〜中1向けに退職教員が指導 (2011.5.4)
福山市教委が「土曜学習教室」 無料で小5〜中1向け (2010.5.4)



子育てのページTOPへ