中国新聞


東広島で保育サービス拡充
市、待機児童ゼロ目指す


   

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御薗宇保育所の敷地に開園する、みそのうこばとの森保育園

 東広島市の人口増加地域を中心に、保育所の定員を増やしたり、市内で初めて休日保育を導入したりするなどのサービスが広がっている。

 市中心部の西条町御薗宇地区では、定員が10人増える。市立御薗宇保育所(150人)が市の保育所民営化政策に伴い、3月末で閉園。敷地内に4月、私立みそのうこばとの森保育園(160人)が開園する。市内で初めて日曜保育(午前8時〜午後5時)も実施する。

 西条下見の玉法保育園は、1953年にできた園舎を建て替え、保護者の需要が高い0〜2歳児の定員を10人増の50人とする。志和町の東志和保育園は、耐震化のための園舎建て替えに合わせ、10人増の70人となる。

 こばとの森と東志和の両保育園は、常勤の看護師2人をそれぞれ配置し、保育中に体調を崩した園児を、通常の保育時間の午後7時まで預かる。これまでは、すぐに保護者に迎えに来てもらわねばならなかった。

 市内の保育所は、公立と私立合わせて46カ所。高齢化が進む地域では定員割れが起きているが、市全体の待機児童は241人(3月1日現在)。10月には西条町に私立西条あおい保育園(120人)が新設される。同市保育課は「職場復帰を目指す保護者を支援するため、待機児童ゼロを目指したい」としている。(安道啓子)

(2013.3.26)


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