中国新聞


小児救急、休診始まる 尾道市立夜間診療所
初日は患者1組・電話1件


   

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小児科が休診になった市立夜間救急診療所の入り口

 尾道市新高山の市立夜間救急診療所の小児科が22日夜から、休診した。初日は訪れた患者が1組、問い合わせの電話が1件あり、いずれも同市平原のJA尾道総合病院を紹介したという。

 併設する市民病院によると、午後8時ごろ、小学校高学年ぐらいの女子が熱中症に似た症状を訴えて父親と来院したという。窓口の担当者が休診を伝え、夜間の小児救急を受け入れるJA尾道総合病院に電話で相談するよう伝えた。23日午前2時40分ごろには、診察を希望する電話があったが、同様に同病院に問い合わせるよう伝えたという。

 同診療所小児科はこれまで医師1人が午後8時から翌午前7時まで担当していた。休診は国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区)などが医師派遣を中止したため。市による病院事業管理者の罷免の影響とみられる。

 JA尾道総合病院は「しばらく様子を見て、現在の態勢を充実させるべきかを判断したい」とする。市健康推進課は「再開に向け引き続き、医師の確保に努める。市医師会やJA尾道総合病院などと、人繰りについて協議中だ」としている。(鈴木大介)

(2013.7.24)


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