中国新聞


9月から小児科週5日 常勤医師派遣受け復活
診療縮小の尾道市民病院


   

photo
小児科医師の常勤が決まり、9月から週5日の診療に戻る市民病院

 尾道市民病院(同市新高山)は9月から、医師の不在で診療日を週2日に縮小している小児科を週5日に戻す。岡山大病院(岡山市北区)が常勤医師1人の派遣を決めたため。25日、尾道市が発表した。ただ休診している市民病院小児外科、併設する市立夜間救急診療所小児科の再開のめどは依然立っていない。

 9月からは月−金曜午前8時半〜11時の受け付けとなる。また月2回、岡山大病院の小児科長が予約制で特定の疾患に対する診察・治療をする予定という。具体的な疾患は決まっていないが、市民病院は「小児科診療の幅が広がる」と期待している。

 平谷祐宏市長は「市民にご迷惑を掛けてきた。引き続き安定した病院事業の運営を行い、市民に必要な医療体制の提供に努めたい」とのコメントを出した。

 市民病院は6月末で小児科医師2人が退職し、現在は常勤医師がいない。今月1日からの診療は火、金曜午後2〜4時に縮小。公立みつぎ総合病院(尾道市御調町)の医師が担っている。

 一方、病院事業管理者の青山興司氏(70)の罷免に伴い休診が続く小児外科の後任人事は未定。医師不在で22日から休診している夜間救急診療所の小児科について、市は「医師1人だけでは再開はできない。再開に向け、内科、外科も含めて人繰りを検討中」としている。(渡辺裕明)

(2013.7.26)


【関連記事】
9月から小児科週5日 常勤医師派遣受け復活 (2013.4.13)



子育てのページTOPへ