中国新聞


福山に広島県内初の少年支援拠点
県警と市、9月開設 相談や指導で連携


   

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 広島県警と福山市は9月2日、少年の非行防止や立ち直り支援に連携して取り組む拠点「少年サポートセンターふくやま」を、同市西町の市商業施設「エフピコRiM(リム)」の地下2階に開設する。警察と行政が一体となって非行防止の拠点を設けるのは県内で初めて。

 警察官2人と少年育成官4人、市内の小中高校のスクールサポーター6人の計12人を配置する。市青少年センターや市教委の職員と随時連携。これまで警察と行政が別々に実施してきた、少年や保護者からの相談への対応や、問題を抱えた学校への指導などに、共同で取り組む。

 県警が昨年4月、福山大社会連携研究推進センター(福山市丸之内)に開設した「少年サポートルームふくやま」も、サポートセンター内に移転。訪れた少年に勉強を教えるなどして立ち直りにつなげる。

 県警によると、刑法犯で摘発された福山市内の少年の再非行率は昨年、38・2%と県平均(33・9%)を上回った。学校内での暴力行為も相次ぐ。

 県警少年対策課の原田貢少年サポートセンター所長は「福山での運用状況を見ながら、他市町への開設も検討したい」としている。(長久豪佑)

(2013.8.27)


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