中国新聞


「口止め」保護者に不満
廿日市の中3死亡


 廿日市市の市立中学3年の女子生徒(14)が5月に亡くなった問題で、いじめの目撃情報を教諭に伝えた複数の生徒の保護者に、学校から「口止め」されたと不満の声が上がっている。市教委は「インターネットなどでうわさが広まるのを防ぐための説明で、事実を隠す意図はない」としている。

 保護者によると、女子生徒の死亡から5日後の5月13日、同じ部活動の2年生12人が職員室を訪れ、生徒が部内で仲間外れにされた状況を顧問に話した。同日夜、複数の教諭から2年生の保護者にそれぞれ電話があり「あまり広めないで」などと言われたという。一部の保護者は「隠そうとするのか」「嫌な気分になった」と受け止めた。

 これに対し、市教委は「生徒への聞き取り調査中で、うわさと事実が混乱する事態を避けたいとの真意が伝わらなかった。説明不足もあった」と釈明する。

 市教委の調査委員会は、女子生徒へのいじめがあったとの見解で一致。市教委は、2年生が伝えた内容も判断の参考になったとしている。(村上和生)

(2013.9.10)


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