中国新聞


英語の楽しさ、学生が伝える
安佐北区の文教女子大
地域の子向け講座開講


   

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アルファベットのカードを使って、子どもたちと交流する平賀さん(左端)

 広島市安佐北区の広島文教女子大の学生が、地域の子どもたちに英語を教えるボランティア講座「英語であそぼサロン」を始めた。月2回、英単語を教えたり歌を歌ったりして英会話の楽しさを伝え、子どもたちの居場所づくりを進める。

 可部福祉センター(同区可部南)で14日にあった初回のサロンには、4〜10歳の園児や児童12人が参加し、約1時間半過ごした。同大初等教育学科1年の平賀愛望(えみ)さん(18)が、アルファベットの発音を紹介。その後、子どもたちは2人一組になって、同じアルファベットのカードを見つける遊びで楽しんだ。

 先生役は、平賀さんたち6人。開催日に都合の付く学生が集まって教える。動物のイラストと英単語をあしらった出席カードを手作りした。可部南小2年の国貞季楓(いぶき)君(7)は「楽しかった。将来は外国で英語を話して活躍したい」と笑顔だった。

 可部南地区社会福祉協議会の呼び掛けに、同大が応じた。同社協は、ことし3月まで児童たちを対象にした英会話サロンを開催していたが、講師の引っ越しで開けなくなっていた。同大は「保育士や小学校教諭を目指す学生にとって、貴重な経験となる」と歓迎する。

 ハロウィーンやクリスマスなど季節ごとのイベントも企画する。同社協の上中清嗣事務局長(74)=同区可部南=は「学生が一生懸命教えてくれて、大変うれしい。大学と連携を図り、地域の交流を深めていきたい」と力を込める。(中川雅晴)

(2013.9.20)


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