中国新聞


授業公開 生徒ら議論も
特別支援学校 理解を
三原で10日 サミット


   

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学校前で清掃の作業学習をする生徒

 三原市小泉町の三原特別支援学校は10日、技能検定や独自の礼儀作法検定などの授業を公開するとともに、生徒や企業関係者たちが自立をテーマにパネルディスカッションをする教育サミットを開く。地域に教育内容への理解を深めてもらおうと、初めて企画した。

 同校高等部では、2011年度からあいさつや電話応対など10項目で評価する独自の「三原検定」を導入している。同じ時期に県教委が導入した接客や清掃、ワープロなど5分野の技能検定と併せて、生徒の達成感向上や就労支援につなげたい考えだ。

 午前中に三原検定や技能検定などの授業を公開。また、基礎体力アップや食育など4分野で、授業の資料や教材などを説明するコーナーも設ける。

 午後からは、特別支援教育が専門の熊本大の干川隆教授が基調講演。広島大大学院の竹林地(ちくりんじ)毅准教授と生徒3人、県内企業関係者たちがパネルディスカッションで、自分の将来や就労の現状などについて意見を交わす。

 山田直人校長は「児童生徒の自立への取り組みを理解してもらう機会にしたい」と話している。午前9時からで、誰でも参加できる。同校=電話0848(66)3030。(鴻池尚)

(2013.10.4)


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