中国新聞


広島県教委アンケート
教職員92.4%「仕事忙しい」
業務改善策を検討


   

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 広島県内の公立学校で、教職員の92・4%が仕事に多忙感を抱いていることが18日、業務改善を目的に実施した県教委のアンケートで分かった。指導記録の作成や保護者への対応に負担感を抱く姿が浮き彫りになった。子どもと向き合う時間を確保できていないとの回答も3分の1を超えており、県教委は対応策を検討する。

 アンケートは6月、本年度の業務改善モデル校に指定した小中高各3校と特別支援学校1校の計10校の教職員に配布し、373人から回答を得た。

 仕事を「多忙と感じているか」と尋ねた。回答は、「非常にある」34・3%、「ある」37・9%、「どちらかといえばある」20・2%となり、多忙感を抱く教職員は計92・4%にも上った。負担に感じる業務には、指導案の作成や公開研究会の準備、給食費を納めない保護者への対応などが挙がった。

 子どもと向き合う時間については、「ある」との回答が計66・2%を占めた一方、「ない」も計33・8%に上った。仕事の充実感は、計74・2%が「ある」と答えた。

 県教委は「教職員から回答の真意を聞き取りたい」として、本年度中にアンケートの最終報告をまとめる方針でいる。(門脇正樹)

(2013.10.19)


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