中国新聞


独自学力テスト 山口県で始まる
7万2000人受験


 山口県教委は28日、小学3〜6年と中学1、2年を対象にした独自の学力テストを始めた。4月の文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)などで明らかになった課題が、半年でどの程度改善しているかを確認する狙い。11月1日までに約7万2千人が受験する。

 対象学年が在籍する公立の310小学校と154中学校、一部の特別支援学校で、国語と算数(数学)の試験を実施。1教科の試験時間は小学校40分、中学校45分。小学5年は理科と社会、中学2年は理科、社会、英語の試験もある。

 学校行事などを考慮して、11月1日までに各校の判断で実施する。

 昨年は11月下旬から約1カ月間に国語と算数(数学)の試験問題をインターネット上に掲載し各学校に活用を呼び掛けた。しかし、印刷作業で学校の手間や負担が大きかったため、今年は配布形式とした。枚数の制約がなくなったことで写真や図を使う問題が充実。家庭や学校での学習状況調査も併せて実施し、全県集計結果を来年1月に公表する。

 県教委義務教育課は「半年ごとの検証、改善サイクルを確立することで学力の定着を図りたい」としている。同課によると、中国地方5県では広島、岡山、島根県教委が独自の学力テストを実施している。(藤田龍治)

(2013.10.29)


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