中国新聞


生徒の成績情報消失 福山の向丘中
機器電源切り忘れ


 福山市教委は29日、向丘中で計画停電時に電源を切らなかったため、共有の外付けハードディスク(HD)が壊れ、生徒の成績データを失ったと発表した。

 市教委によると、消失したのは全11クラス386人分の1学期の5段階評定や中間・期末テストの点数。教諭の資料から5段階評定などは復元・再評価できた。一方、音楽の教諭は、HDにしか期末テストの記録を残しておらず、1〜3年の6クラスの担任もデータを持っていないため、202人の成績が不明となった。

 同中では8月8日、電気の保安点検のために停電。教頭が電気機器の電源を切るように指示していたが、共有HDの電源は切り忘れていたという。

 成績は高校入試にも使われる。当初と評定が異なる恐れもあるため、同校は1学期の通知表と成績カードを回収し、成績の完全復旧を進める。回収できない場合は、生徒、保護者と面談して成績を確定する。市教委は「申し訳ない。各学校に紙ベースでの成績保存も指示する」としている。(衣川圭)

(2013.10.30)


子育てのページTOPへ