中国新聞


引野学区で「防災新聞」
福山の住民組織 1800世帯に配布


   

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作った新聞を手に「興味を持って読んでもらえるよう工夫していきたい」と話す岩崎会長

 福山市の引野学区自主防災組織協議会が、巨大地震の被害予測や家庭で必要な備えなどを伝える「引野防災新聞」の発行を始めた。

 B4判1枚。第1号は、南海トラフの巨大地震の概要や津波到達時間を紹介した。福山市で予測される最大震度6強については「固定していない家具はほとんど移動」「はわないと動くことができない」と説明。避難に適した服装をイラストで載せた。

 自然災害の仕組みや対策について各地で住民講座を続けている同協議会の岩崎和紀会長(64)が作成。第1号は、学区内の自治会に加入する約1800世帯に配った。

 発行は年3回の予定。今後は学区内の避難所の分かりやすい地図、新聞やごみ袋で作れる防寒具などを紹介するという。岩崎会長は「知識や情報を分かりやすく広め、地域全体の防災力を高めたい」と話している。同協議会事務局=電話084(941)6665。(久保友美恵)

(2013.11.1)


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