中国新聞


高校生求人1・04倍に改善
岡山県内9月末 5年ぶり1倍超える


   

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 岡山労働局は来年春卒業を予定する岡山県内高校生の9月末時点の就職状況をまとめた。就職希望者数に対する求人数の割合を示す求人倍率は、前年同期比0・15ポイント増の1・04倍。建設業や小売業が求人を増やしたことを背景に同時期としては、5年ぶりに1倍を超えた。就職内定率も1・4ポイント増の49・5%と改善傾向だ。

 高校生の採用活動は経済団体などの申し合わせで9月16日から始まる。9月末時点の求人数は13・1%増の3984人に対し、就職希望者数は3・3%減の3818人だった。

 このうち内定者は1889人。男女別の内定率は男子が1・9ポイント増の54・2%、女子が0・5ポイント増の40・7%だった。

 業種別の求人数は建設業が44・0%増の442人と大幅に増えた。岡山市中心部での相次ぐ大型開発や消費税増税前の住宅需要の増加も反映したとみられる。新規出店が増えている小売・卸売業も41・8%増の424人と好調だった。一方、自動車を含む製造業は1・0%増の1445人にとどまった。

 岡山労働局職業安定課は「明るい兆しが出ているものの2008年秋のリーマン・ショック前の水準までは回復していない。気を緩めずに高校生の就職活動を支援したい」としている。(永山啓一)

(2013.11.03)




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