中国新聞


全12小中で地域と連携
府中市教委、校外活動など研究


   

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住民や保護者と一緒に、手形を使った展示を作る府中明郷小中の子どもたち

 ▽国の「コミュニティ・スクール」指定を目標

 府中市教委は市内全12小中学校で、文部科学省の「コミュニティ・スクール」指定を目指す。地域と連携して特色ある学校づくりを進める取り組み。地域を巻き込んだ課題解決や、地元の人材を活用した授業充実を図る。14日、来年度に市内最初の指定校となる府中明郷小中(篠根町)で授業を試行した。

 コミュニティ・スクールは、文部科学省が2004年に設けた制度。住民や保護者も参加する運営協議会を学校に設置し、運営方針や教育活動、人事などに住民の意見を反映させる。県内では尾道市内の2校が指定を受けている。

 府中市では、昨年度から府中明郷小中が研究を開始。校外活動を重要テーマに入れることなどを検討している。この日は、児童生徒347人が7グループに分かれ、住民と竹細工をしたり、公民館行事に向けて展示品を作ったりした。

 本年度は南小(用土町)と栗生小(栗柄町)も研究を始めた。市教委は全校の早期指定を目指し、10年後には各校とも軌道に乗せたい考え。学校教育課は「学校と地域の行事の関わりも増やし、地域活性化にもつなげたい」としている。(筒井晴信)

(2013.11.15)


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