中国新聞


教育2項目に数値目標
岡山県が中期計画改定案
少年非行減/子どもの運動時間増


 岡山県は21日、県政の指針となる中期行動計画(2012〜16年度)の改定案(14〜16年度)をまとめた。県民意見を踏まえ、8月発表の改定素案に「少年非行の減少」「子どもの運動時間の増加」の教育分野2項目の数値目標を加えた。

 逮捕や書類送検、補導された刑法犯少年(10〜19歳)の少年千人に占める割合「非行率」は12年、10・7人と都道府県で最多だった。県は学校と警察が協力して子どもの規範意識の向上に努め、16年に12年の都道府県順位で10番アップの37位に相当する7・2人に減らすとした。

 素案では「心と命の教育活動の実施率」の向上など県教委集計の数値目標を掲げていたが、「より分かりやすい」と切り替えた。

 1週間の運動時間が60分未満の小学生の割合を12年度の男子11・3%、女子27・2%から、16年度男子8・0%、女子18・0%に減らす目標も加えた。

 改定案の数値目標は計90項目。年間の新規企業立地数を12年度の11件から30件にすることや全国学力テストの都道府県順位を小中学校とも10位以内にすることなど8項目を特に重視する指標に位置付けた。県は29日開会予定の県議会定例会に改定案を提出する。(永山啓一)

(2013.11.22)


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